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北米での石鹸づくり/ 水酸化ナトリウムについて

ここアメリカでも手づくり石鹸は結構ブームで、本屋さんやインターネットで沢山の情報を得る事ができます。
たいていの石鹸作りの本には、水酸化ナトリウム(Lyeと呼ばれています)の入手先としてスーパーマーケットやホームセンターのドレイン・オープナー(排水溝用)として売られているものを 紹介しているのですが、ここでちょとした疑問が沸きました。「果たしてそれは、本当に安全なのだろうか」と。

実は私も本やネットで紹介されているとあるメーカーの苛性ソーダをスーパーから買って使っていたのですが、 ある化粧品会社で石鹸を作っている人から、「あまりすすめられない」というアドバイスを受けたのです。 というのも、工業用として売られているものは成分が心配だからとの理由です。

コスメティック用のものは品質管理が非常に厳しく、含まれる成分全てを表示しなければいけないのですが、 工業用商品は必ずしも全成分を表示しなくてもよいのです。だから排水溝用として売られているものはLyeとだけ表示されていても反応を早めるために微量のアルミニウムチップやメーカーによっては鉛まで入っている可能性があるとの指摘でした。

本やネットで指定されているその商品は、石鹸の専門家であるDr. Robert McDanielという人が著書の中でも紹介しているので多分大丈夫なのでしょうが、念のため自分でもちょっと調べてみました。


まずは、電話で質問

早速その商品を販売している会社に電話で質問してみました。
結果、その商品は混ぜ物なし、100%水酸化ナトリウム(製造方法は電気分解)でした。残念ながら純度は分かりませんでした。
(ちなみにその会社としては『石鹸づくりでの使用は薦めない』そうです。)

では、なぜ販売元が薦めていないにもかかわらず、みんなその商品を石鹸づくりに使っているのでしょう。
実は以前、その商品のパッケージには石鹸の作り方が記載されていたのです。 しかし数年前その商品ブランドが某企業に買収され、販売元が変わった時にその記載は取り除かれました。 新しい販売元は石鹸に関して専門ではなかったためです。
なるほど、そういう事情があったのですね。

とりあえず純度は不明でも100%水酸化ナトリウムということで、今市販されているものは石鹸づくりに使っても大丈夫なようです。 (ちなみに、電気分解されるときの不純物として微量の重金属が残ることが考えられます。不純物は石鹸の中に全て残るわけですが、人体に悪影響を与えるレベルではないだろうという専門の方のご意見をいただきました。しかし、出来れば純度99%以上のものを使った方がいいそう。)


私なりの結論

多分、今スーパーなどで売られているLyeは石鹸づくりに使っても大丈夫だと思います。
ただ、今後ずっと大丈夫かというと・・・ちょっと分かりません。

もしかすると(そんなことは多分ないとは思いますが)ドレイン・オープナーとしての効果を高めるために今後混ぜ物が入る可能性もあるかもしれません。

幸い、今はインターネットでソープメーキング・サプライヤーから純度の高い水酸化ナトリウムを購入するという方法があります。 私の結論としては、今後は石鹸づくり用として売られている水酸化ナトリウムを購入することにしました。

ここで誤解のないように言っておきますが、ただやみくもに「その商品は○○が含まれている可能性があって危険だから使ってはいけない」と言っているのではありません。 苛性ソーダのような化学薬品を素人が扱う、特に肌に触れるものを作る以上は、慎重になりすぎるに越したことはないと思うのです。

大切な事は「みんなが使ってるから安心」「本で薦められているから安心」と 情報を鵜呑みにせず、選択肢が他にもあるのならば、より信頼のおける品質のものを使いたいというのが個人的な意見です。


日本では?

日本では薬局で水酸化ナトリウムが買えますよね。(印鑑が必要です。)
こちらは工業用だそうですが、純度は99%とのこと。 日本では、化粧品原料グレード、食品添加物グレード、一般試薬グレードの順に純度が高いそうです。


そのほかの注意点

手づくり石鹸の問題点として専門家が指摘することがいくつかあります。
まず、アルカリ度が強すぎる可能性があること、それから廃油石鹸の場合、酸化しすぎた油を使うのはあまり好ましくないとのこと。

石鹸は肌に直接つけて使用するもの。材料の分量や作り方をしっかり守って、安全に手づくりを楽しみましょうね。
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