ワイルド・ライスって?ワイルド・ライスのさまざまな呼び名ワイルド・ライスの歴史
ワイルド・ライスの栄養分

ワイルド・ライスは『ライス』といってもお米ではなく、実際は水辺に生えるマコモというイネ科の植物の実(種)です。
北米原産としては唯一の穀物で、『穀物のキャビア』とも呼ばれているそうです。

ワイルド・ライスには独特の色と香りがあります。黒っぽいこげ茶色のワイルド・ライスを手に取ると、まるでカカオのようなよい香りがします。北米では、このワイルド・ライスで甘いデザートを作ることもあるんですよ。

湖が多いことで知られるここミネソタ州は、全米でも有数のワイルド・ライスの産地で、ワイルド・ライスを使った料理がいたるところで食べられます。ワイルド・ライスはミネソタ州の穀物にも指定されています。

ワイルド・ライスは北米(主にロッキー山脈の東)のいたるところに自生しています。正式名称は『Zizania palustris L.』といいますが、各地それぞれに"Blackbird Oats", "Canadian rice", "Fool Oats", "Indian Oats", "Indian Rice", "Mahnoomin (Mahnomen)", "Marsh Oats", "Squaw rice", "Wild Oats", "Water Oats"・・など、およそ60もの呼び名があるそうです。

ワイルド・ライスの歴史は長く、先史時代からネイティブ・アメリカンによって食されていたそうです。今から5千年前、すでにカヌーで採集されていたというから驚きです。

■ワイルド・ライス3 1/2オンス(約100グラム)に含まれる栄養分
たんぱく質:14.1 g
リン:339 mg
脂質:0.79 g
鉄分:0.45 mg
リボフラビン(ビタミンB2):0.63 mg
炭水化物:75 g
ナトリウム:7 mg
ナイアシン:6.2 mg
カルシウム:19 mg
カリウム:220 mg
参考資料:U.S. Agriculture Handbook
(ワイルド・ライスは精製されるとビタミンAを失ってしまいます。)