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◆◇◆ 北米でのガーデニング ◆◇◆

★北米でガーデニングを楽しみたい方のために、簡単なアドバイスです。

** 肥料 **
植物が成長するのに必要な栄養分は、主に3つあります。
窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)です。
普通、市販されている肥料には5:10:10のように、N:P:Kの割合が表記されていますので分かりやすいと思います。

下に、それぞれの役割と肥料名を挙げておきます。
窒素(Nitrogen/ N)・・・葉肥え
葉が成長する頃、"Fish emulsion"を施すと勢いがつきます。また、使っていない畑にはレッド・クローバーを植えておくと土に窒素を供給してくれます。クローバーの根に窒素のボールが出来るからです。レッド・クローバーの種はたいていの園芸店で買えます。

※窒素分が多すぎると、根菜類が出来なかったり実が成らなくなるので注意。

リン酸(Phosphorus/ P)・・・実肥え
"Bonemeal"を元肥として施すといいです。もし手に入るのなら米ぬかや鶏糞でも。花や実の栄養になります。

カリ(Potassium/ K)・・・根肥え
"Greensand", "Seaweed", "Wood ashes"など。根菜類には欠かせない栄養分です。"Wood ashes"(草木灰)は、枯れ葉を焼いて自分で作ることもできます。


** 日本から持って来たら便利なもの **

・雑草ほり:
・・・アメリカでは
"Daisy grubber"は日本のものと殆ど同じですが、あまり見かけません。
"Dandelion digger"は先が広がっているので固い土だとちょっと使いづらいです。
ちなみに山野草掘り用の『ホリホリ』(商品名)はこちらにも輸入されているので割と簡単に手に入ります。("Farmer's weeder"というのはホリホリにそっくりです。)

・ねじり鎌(三角草かき):
雑草かきやちょっとした土おこしにと何かと便利なねじり鎌は、長さや角度が自分に合ったものを持っていると重宝します。

・・・アメリカでは
"Winged weeder"や"Warren hoe"というものが近いけど、ちょっと使い勝手が好きじゃないので・・。"Cape Cod weeder"は幅が狭くて刃の角度も丁度いいので使いやすいと思います。

・鎌(もし可能であれば):
今一番欲しいものナンバーワン。これはなかなか見つかりません。草を刈るのにはやっぱり鎌が一番ですよね。

・・・アメリカでは
"Swan hoe"、"Colinear hoe"、"Scuffle hoe(Duch hoe)"、"Oscillating hoe"などは、長い柄のついた刃先が鋭い雑草刈りです。左右、または前後にスイングさせて草を刈ります。

・平クワ(もし可能であれば):
程よい大きさと重さの使いやすいクワ、欲しいです。いつか必ず郵送しよう!と密かに計画中。

・・・アメリカでは
知る限りではものすごくごつくて重いのしかありません。畑作りには一番活躍する平クワは、ぜひ使いやすいものが欲しいです。

・ポリポット:
やわらかいポリポットは苗作りに非常に便利。重くないし、繰り返し使えるのでぜひ持って来ることをおすすめします。

・・・アメリカでは
紙製か固いプラスチック製、発砲スチロール製です。

・油かす:
これはあまり(というかほとんど)見かけません。小さなものでいいので、一袋あると重宝します。

・ミリオン:
鉢植えや土壌改良に、いいですよね。

・・・アメリカでは
酸性度の強い土を改良するには、
"Calcitic limestone"、"dolomitic limestone"、"wood ash"などを使います。

・ヒシャク:
もしあれば便利です。
** 土について **
土といえば、あらかじめミックスしてあるものが主流で、ピートモスが多いため軽すぎるものが多いようです。これは吸水しにくく乾燥しやすいため、あまり好きではありません。

日本でよく使う、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトのようなものは見ません。(バーミキュライトは、あることはあるのですが、専門店でもあまり見かけません)

専門店に行くと黒土(Black Dirt)、コンポスト、家畜糞堆肥(Manure)などを配達してもらえます。

ミネソタ州の場合は各地にあるコンポストサイトに行くと、無料でコンポストを持ち帰って良いのでおすすめです。

パミス(Pumice: 軽石)は大粒で着色してあるものはよくありますが、鉢底用に程よい大きさのものはなかなか見つかりません。 パーライトは小粒のものをよく見ます。


コンポストづくり
コンポストは植物にとって最適な環境を作ってくれます。

北米ではとうもろこしの茎や刈った芝、落ち葉などコンポストづくりの材料がふんだんに手に入ります。 ご家庭でのコンポストづくりをぜひおすすめします。

オーガニック・コンポストの作り方もご参照ください。


** 土質改善 **
ミネソタは粘土質の土地が多く、植物をうまく育てるには土質改善が大きなポイントとなります。
粒子が細かく、目のつまった粘土質の土を改善するには、コンポストを混ぜるのが効果的です。
市販の土質改善用材として、『Clay Buster』というものも売られています。これは、枯れ葉などから出来たコンポストで、もともとに土と1対1の割合で混ぜます。これはなかなか効果があるようでした。
植物を植えた後や芝を敷いた後の手入れとして、『Soil Activator』(または『Natural−based soil conditioner』)というものもおすすめです。これはバクテリアを使って枯れ葉やグラスチップなどを分解し、土を柔らかくしてくれるのです。即効性はありませんが、耕さずに土をふかふかにしてくれる優れものです。


** 本 **
The Vegetable Gardener's BIBLE
Edward C. Smith
America's Garden Publisher

野菜づくりに。ぜひ手元に欲しい一冊です。

Growing 101 Herbs That Heal
Tammi Hartung
Storey Books

ハーブの有機栽培方法から各ハーブの効能や活用法まで詳しく載っています。

GARDEN TOOLS
Val Bradley & John Negus
LAUREL GLEN

ガーデニングはまず道具選びから。よい道具の選び方や使い方が分かります。

COMPOST
RODALE ORGANIC GARDENING BASICS

北米でのコンポストの作り方。

Month-By-Month Gardening in Minnesota
Melida Myers
COOL SPRINGS PRESS

ミネソタでのガーデニングについて。花・草木から野菜・ハーブまで、毎月の作業が分かります。




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